怖くて優しい。
キッチンの天板と扉の材を仕入れにここへ。
メイプルの天板にウォールナットの扉の組み合わせ。
製作中に失敗すれば大損することになるくらい
高級材なので作る時はビビりながらです。
おそらくこの材が船で海を渡り
東京で業者に卸されるときの価格は
1立方あたり80万円位かと。ツーバイ材の約15倍。。。
でも、ここは元締めだからそれが何と。。。とても安いんですよ♪
という事で。。。
ドローーーン!復活!
あれ?
設定悪くカメラが斜めってます。。
で、、クジラが食べたくて、
久々にここへ。
名物マスターが亡くなって1年以上が過ぎました。
マスターはカウンターの前のでっかい写真の中で微笑んでいる。
十数年前、初めてここに行った時、レバ刺しを頼んだんだけど
「塩とごま油ください」の僕の注文に・・・
「うちの醤油で食べないのなら、お金要らないのでお引き取りください。」
と、マジ顔で言われたのが仲良くなれたきっかけ。
スマホばっかりいじっている今の若い奴らなら
すぐに口コミに落書きするんだろうけど、
そのこだわりに僕は大好きになってしまった。
その後も何度も通い、閉店過ぎてからも
店には出せない一杯数千円するような日本酒を
立てなくなるくらい二人で飲んだりとか、
語りつくせない思い出が(泣)
そう言えば閉店後に二人で飲んた酒代は
一度もお代を取らなかったよね。
そして今だから言える話。
マスターが酔っぱらってベロベロになると。。
「焼酎なんて飲む奴はバカだ!」・・・それが口癖だった。
まぁ、そうだ。
基本的にここの料理は日本酒と合うように出されていたから。
突然夜に
「大平さん旨い酒が手に入れたのでお代は要らんから今から来てください。」
なんて電話も、もう今はかかって来ない。。
現在の店主はマスターの元で何年も修行した人。
味はそのまま受け継がれている。
それだけにカウンターの前の壁に貼られた
マスターの写真を見ると泣きそうになる。
人の味覚ってホント凄い。ちゃんと覚えています。
僕も55歳。
もっと面倒くさいジジイになって
素人のお客さんの言う事なんか聞かず
でも、、
何年か経ち正解だったとお客さんに感謝される。
そんなクソジジイになりたいとあらためて思いました。