ゴミなのか、文化なのか、ゴミとしか思っていないんじゃねーのか!
旧香川県立体育館。丹下建築の代表作。
建築に携わる人間なら、知らないなんてあり得ないレベルの建物だと思う。
それが今年、香川県が解体費として12億円を予算に計上したらしい。
世界文化遺産級の建物もゴミ。。。ほんとに、呆れる。
老朽化=解体という短絡思考。
「安全」という大義名分を振りかざせば、どんな文化財も壊してOKという思考停止した行政の考え。
世界に誇れる建築物を、たった数十年でスクラップにする感覚が、どうしても理解できない。
たとえば鉄道なら、いすみ鉄道や由利高原鉄道みたいに、廃線にせず文化として残しながら地域の足として活かす例がある。
建物でも、旧帝国ホテル・ライト館のように移築して残された建築はいくらでもある。
結局、「残す」という発想があるかないか。
それをビジネスに昇華できるかどうか。
行政、民間、住民の全てがWinWinになる方法はあるはずだ。
北見にも、「ふるさと銀河線」という松本零士さんデザインのラッピング列車が走っていた奇跡のような鉄道があった。
が、、、、2006年4月にあっさり廃止。
しかもそのプロセス、形式上の協議や決議はあったものの、市民に向けた本格的な議論や説明会はほとんどなかったと記憶している。
廃止ありきで、しれーっと進んでいった感じだった。
もし残していれば、いまごろは世界的なアニメブームに乗っかって、インバウンドと鉄道ファンで賑わい、住民の足としても十分機能していたはず。
誰だったか忘れたが、当時の市長は平成の合併特例債をドヤ顔で推進し、国が7割負担してくれるという合併債という目先の金に飛びついて箱物ばかり建て、古いものはどんどん壊していった。
極めつけは110億の立派な市役所庁舎・・・素敵すぎる。
きっと箱物系建設会社や関連下請けはボロ儲けだったでしょうね。
そして、合併して膨大の面積になった結果、残ったのは札幌市並みのインフラ維持費と借金だけ。。。
行政の「文化を壊す=安全」という短絡思考には、マジに呆れる。
ま、20年前の当時は僕も日報で何回も嫌味っぽくボヤいてましたが(笑)
しかしニートはボヤくだけで何もできない、、、
エボ築24年。
あと25年したら世界文化遺産なっているかもね。。。