ワニワニパニック
2011年完成。
震災の影響で、グラスウール、サッシ、外壁材、内装建材、屋根材、電線、照明器具、便器などが全く入荷せず、
北見でもかなりの割合の建築現場が1~2か月止まった。工期なんて伸び伸びで大変だったらしい。
エボホームは全然平気にノー天気で通常運転。。
全部潤沢にあった。(いろんなもの在庫するのが趣味(笑))
パニックの建築業界を見て、弱い奴らが多い業界と感じた時期だった。
以前に書いた
変動か固定か。。
もうそんな事言っているのは、いにしえのポンコツ。
先日の日銀会合、またもや政策金利は据え置き。ま、予想どおりというか、なんというか。。
これでホッとした人、多いんじゃないかな。変動金利で借りてる人とかね。
「よかったー、また金利上がらなかった〜」って。。
でも、そんな甘くないと思う。
問題は固定金利がジワジワ確実に、上がってる。
何でかって、、日銀はYCC(イールドカーブコントロール)を撤廃しちゃったから。
つまり、長期金利はもう政府のコントロール下にはない。
完全に「金利は市場まかせ」。
金融機関や投資家が「リスクある」「インフレ来るな」と思えば、10年債の金利は普通に上がる。
結果、住宅ローンの固定金利も連動して、どんどん上昇中。
で、どうなるかというと、、、グラフに例えるなら、
短期金利→据え置き(下のアゴ)
長期金利→上昇(上のアゴ)
ということで、「ワニの口」の完成。
「なんも、変動で借りてるけど、ヤバかったら固定に借り換えればいいじゃん」そんな世の中も金貸しも甘くない。
借り換えようと金利見て、「うわ、もうこんな上がってんの?」ってなる。
でも、月々の支払い増えるから審査通らない。年収ギリで変動を借りた人は、固定だとアウト。
要は、逃げ道がない。
今の住宅ローンって、昔みたいに「担保があるから貸す」って世界じゃないんだよね。
収入・与信・属性がすべて。
だからこそ、変動金利という「低金利トラップ」にハマった人たちは、固定金利に上がった瞬間に、「借り替え難民」になる。
変動金利の最大の罠。
それは
「逃げられないこと」
だから僕は変動を勧めなかった。フラット35など手続きは面倒だし、現場の審査も増えるし、僕にはいいことなんも無かったけど、、
「金融に詳しくない限り、住宅ローンで博打するな」
とお客様に言ってきた。
きっと今頃、感謝しているエボオーナーさん多いだろうなぁ。
感謝は気持ちじゃなく、現物でよろしくお願いします。