〜そのぬるま湯、沸騰するぞ〜
20代・30代のサラリーマンに継ぐ。
エボホームの作業場で、大工が次の現場の木材を刻んでいた。僕はその片隅で作業していた。
大工のシンゴが話しかけてきた。
「社長、この納まり、ちょっと確認してもらっていいですか?」
現場の担当に聞かないと分からないなと思って、スマホを取り出した。そしたらすかさず大工が一言。
「社長、今日土曜日っすよ」
そうか。そうなんだよな。もう今は、土曜日って誰も出ない。電話もつながらない。なんか、世の中全体が休みに入ってる感じ。
3年前の新築事業引退前なら、土曜の現場は普通に動いてたし、電話だって誰かしら出た。だけど、今は本当に静かだ。
着工数も減って、景気も悪いって言われてるけど、そのわりにみんな焦ってる感じがない。不思議といえば不思議で、基本ニートの僕には、もう関係ないとはいえ、なんかこっちだけソワソワしてるみたいな。。
最近「賃上げ」とか「ホワイト企業」って言葉をよく耳にする。実際、上場企業ではいろいろやっている。長年かけて蓄えた内部留保を使って給料を上げたり、制度を整えたり。PBRがどうとか投資家がどうとか、まぁそのへんの理屈もあるんだろう。でもそれを中小企業まで真似しようとしてるのが、どうにも危なっかしいなと思う。
日本の会社の99.7%は中小企業で、働いてる人の7割がそこにいる。でも、今の「働きやすさの基準」って、わずか0.3%の上場企業がつくってるようなところがあって、それを真似することで無理が出てきてる。中小企業にとっては、ほんのちょっとの賃上げでも重いし、働きやすさの名のもとに「休み」や「制度」を整えれば整えるほど、体力は削られていく。結果として、会社が静かにすり減っていってるような、そんな感じがする。
たしかに今は、ぬるま湯みたいに気持ちがいいかもしれない。でも、その湯を温めている“会社”という鍋が、突然消えてしまうことだって、これからは増えてくるんじゃないかと思ってる。
上場企業の真似をしてホワイト化を進めた結果、じわじわと体力を奪われている中小企業は多い。いつか「あれ?」って言う間もなく、会社がなくなっている、、、そんな時代が来てもおかしくない。だから、今のうちに準備だけはしておいたほうがいいと思う。大げさな話じゃなくて、ほんの少し“会社の外”に目を向けるだけでも全然違うから。
ここまでの文章を読んでも何も響かない人は、この動画を絶対見ないでください。
特に、40代〜50代の“就職氷河期”世代。あの時代は職がなくて、とにかく入れる会社に入って、生き残るために空気を読んで、上司にゴマをすって、がむしゃらに働いた世代だと思う。だけどその結果、何も考えずに耐えるクセだけが身について、気づけば思考停止の糠に釘。で、10年、20年と同じ場所で同じように働いてきて、いざ振り返ってみたら、自分には何の力もついていなかった、、そんな人が多いように見える。それでも肩書きは上がって、部下を持つ立場になっていく。そして今度は、いまだにその上の上司にゴマをすって、顔色をうかがって、なんとか居場所だけは守ろうとしている。
その姿を、若い人たちはちゃんと見ている。
でも、会社を辞めろとか、独立しろとか、そんなことを言いたいわけじゃない。ただ、「もしもの時に、自分で食べていける準備」はしておいて損はないんじゃないかと思ってる。例えば、資格を取っておくとか。介護でも、建築でも、調理でも、必要とされる仕事ってのは、時代が変わってもちゃんと残る。多くなった休日を逆手にとってちょっとバイトしてみるのもいい。副業って言うと難しく聞こえるけど、ようは「会社の看板を外した自分」が何ができるのか、それを知っておくってことね。
いざとなっても2人3人集まれば、何か起業もできる。価値観の合う仲間がいれば、それだけで十分なこともある。ブラックな働き方だって、自分の頑張りがそのまま自分に返ってくるなら、案外ホワイトに感じるもんだ。頑張ったぶんがちゃんと自分に返ってくるって、当たり前のようでいて、案外どこにもない。そういう働き方ができる準備を、今のうちにしておいてもいいんじゃないかな・・・
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と、作業場での大工との会話をAIに呟いたらこんな風にエボ日記を書いて来た・・
それも数秒で、、、
もう・・「ライター」という職業は数年先は滅びているね。
ついでにこの文章のイメージをイラストにしてくれとAIに頼んだら・・・・、、こんな絵を。。
やっぱAIは信用できません(笑)