ピンクでカチカチ
現場。1階
骨組みや下地工事が終わったところです。この時点で大工は一旦内装材の加工に作業場に帰ります。その間に現場では断熱工事を行います。
2階。
斜めの天井の下に大きな吹抜けがあるのですが、作業の為に仮に床を作ってます。
エボホームの断熱方法は「吹き込みグラスウール」です。床下も天井裏も壁も同じ材料を使用します。基本的に補助的な断熱材として以外の目的で、板状の石油系発泡断熱材は所謂○○フォームと「フォーム」の付く断熱材は使用しません。理由はまぁ、、。。
羽根布団のようにふわふわの断熱材をいい感じの硬さで壁に入れて行きます。
下手くそな絵ですが、こういうイメージ。ツーバイフォーの2倍の厚さツーバイエイトの壁です。
どこでも見たことのないこんな手間をかけてます(笑)
どうでしょう♪見た目も暖かそうでしょ。エボの家は薪ストーブでの暖房です。遠赤外線効果で、その熱は天井や壁、床に蓄熱され、時間をかけて放熱されます。なのでカチカチの断熱板よりもふわふわの断熱材の方が蓄熱も有利。遠赤外線ってなんかややこしいけど、氷点下で外にいても太陽が出てるとポカポカしますよね。逆に曇っていると実際の気温より寒く感じる。あれが太陽の遠赤外線です。遠赤外線は深部体温を上げるんだと思います。心地悪い温風ドライヤー暖房器具のように皮膚体温を温める暖房器具は、逆に毛穴を広げることで深部体温を放出するので結果暖かく感じません。わかりやすいのが「湯冷め」です。お風呂に入った後、毛穴が開いた状態で、うすら寒いところにいると冷えて風邪ひきます。なので十分温まった入浴後は水シャワーで毛穴をとじてからお風呂を上がると体のポカポカが続きますよね。
ちょっとややこしい話ですがエボホームの184ミリ壁厚の吹き込みグラスウール施工の熱抵抗値は4.84㎡K/Wで、最近よく聞くピンクのカチカチ断熱板のネオなんちゃらフォームの厚さ95ミリ相当分となります。計算上はピンクのカチカチ板がグラスウールの半分の厚さで断熱性能が担保され優秀そうですね。しかしカチカチ板は熱を蓄えられません。まぁ、そもそも温風ドライヤーみたい暖房機器なら表面温度にしか作用しないからカチカチ板で十分かと思いますが、遠赤外線を放出する薪ストーブだと羽根布団のように空気をいっぱい蓄えているグラスウール断熱が相性と良いのだと思います。机上で計算した値は目安になっても実際の暖かさはそんな簡単なもんじゃないという事ですね。
・温風ドライヤー式暖房機は空気と物や体の表面温度を上げます。
・薪ストーブは物や体を深部から暖めます。
余談ですがカチカチ板はカチカチなので防音効果を期待できません。新興住宅街の新築住宅で夜に散歩しているとテレビの音が丸聞こえなことがあるのはそのせいです。なので夜の生活には十分な注意が必要です♪
あ!住宅の理想の断熱方法は様々ですからエボホームのやり方が絶対に正しいなんて決して思っていませんので念のため💛これからも日々勉強して行きたいと思います。