効率悪すぎ。
これだけの大量のナラ材とタモ材があったわけだけど、この前の玄関ドア作って今回のキッチン作ったらほぼ無くなりました。
反りやねじれの狂いを取ったり削ったりして捨てる部分が恐らく6割以上と思われます。
危険動画。
巾の足りないものは接いだり色々して部材を作ります。
扉の真ん中の部分のパネル製作動画。シリコンスプレーで右手が滑り高速で回っている赤い刃に危なく巻き込まれそうになる。
巻き込まれれば2~3本は指飛んだだろうな。老人、、気を付けねば。
ここまででも気の遠くなる手間。
危険動画2
今度は扉の外周の部材を作る。昇降盤という機械。沢山のの家具工場を見学しましたが、職人さんのかなりの人がこれで詰めてます。大量生産だと最近はNCルーター等あるので昔ほどでは無いでしようが、逸品物では機械のセッティングに手間ばかりかかり効率的では無いので手作業という事になるのです。大体NCルーターなんて3000万以上するので買えませんけど。
無垢材は節、アテ、水管、盛り反り、柾目、板目、特に裏表など考慮して部材を作る関係上、小穴を掘るにしても集成材のように長尺で一気に穴を掘れない場合が多い。(仕上がり面を考慮して穴掘るからね)短い部材の小穴は治具を使わんとこういうやり方は指飛ぶよーという悪い例の動画です。キッチン作るのも命がけです(笑)
パネル側のオスは7.5mm、接着剤のクリアランス等考慮しメスは8.3mm。無垢の場合、掘ったメスは一晩で締まって8.0mm位になります。緩くてもきつくてもNG。材によって加工後の形状変化率も異なります。
インパクトドライバーとと木工ビスが命のDIYのYoutubeやSNSには関係ないでしょうけど。
こうなって。。
明日固まったら研磨して面を取って塗装して丁番を付けて取っ手を付けて出来上がりです。簡単です(笑)
たった4枚の扉に何日やってんだかね(笑)だからメーカーのキッチン売るみたいに儲からないし誰もやらないのです。
でもなぁ、世界に一つだけのキッチンだからお客さんが喜んでくれるし大切に使ってくれるんだよなぁ。
カタログから選んでもらって定価150万のカラーボックスキッチンを半額で仕入れ、2割引きでお客さんに提案し「安いわ♪」と褒められ3割抜くのが賢い工務店です。
「思っていたイメージと違うわ、素人だから出来たの見ないとわかんないし」こんなどうしようもない輩のお客にも、「間違いなくカタログ通りの製品です」これで解決(笑)
ちなみにこれから作る引き出し扉7枚もデザイン違いだけど似た製法で作ります。道のりは遠い。
映えない食い物は旨い。
水風呂は地下水かけ流しです。
疲れ取れましたーー