弟子が新築だーー
カンナが削る木と接する面を調整する「台直し鉋」
カンナの下の面は平らではなく、実際に木に接している部分は
刃の出ている部分5~6ミリと後ろの部分の9ミリ程度で
あとのほとんどの部分は削る木からほんの0.数ミリ離れている。
その超微妙な離れ方で、仕上げ用、中仕上げ用などの用途に合わせた鉋を調整する。
最近は電気の自動鉋があるので、粗仕上げは機械が行うわけではあるが
最低2種類の鉋が、住宅建築現場の大工には必要ということになる。
まぁ、最近の塩化ビニール建材の現場ではどうでもいい話ですし
鉋使えない大工も現実存在しているから面白い♪
本物の木を扱うということは、本当に奥が深いということです。
地鎮祭。
8/6に地鎮祭などを避けるべき夏の「土用」も明け
今日はめでたく地鎮祭。。
が、
ついに降らないはずのエボホームの地鎮祭に雨が・・・
それも強烈なやつ。
よく、雨男、雨女なんて言うが、
天気なんて神のみぞ知るわけですから
降ろうが降るまいが、誰のせいでもないわけです。
まぁ、今回の建て主さんは、もう15年は付き合っている
僕の自動車の唯一の弟子であるから、逆にこの機会に
ジンクスが破れたことは、とてもよかったと思っている。
ある意味、彼は伝説の男であり、
彼が18才で僕が今の彼の年位の時に知り合った。
自動車の運転において、非常に才能あふれた彼だったわけで、
運転の才能が乏しい僕の夢は彼を日本一にすることだったわけだが・・・
若い彼は次々と能書きばかりの年上のドライバーを倒し
好成績をあげ、日本一を目指し順風満帆だったわけなのだが、
10年ほど前だったか、彼は砂川のダートコースの高速コーナーで
羽根もプロペラもついていないランエボで、空高く飛び(本当に高かった)着地に失敗!
ランエボは見た目ミニキャブになり、彼は頚椎を骨折し・・・
が、、
平然と家に帰り、大平にバカ根性を叩き込まれた彼は
当然休むことなく月曜から水曜まで普通に自動車整備の平然と仕事をこなし・・・
が、しかし
あまりに痛いから、病院行ってMRI検査で頚椎圧迫骨折が判明し、
即全身固定3ヶ月の重症・・・
家族や会社には多大な迷惑をかけ、
完治後もモータースポーツ活動の続行は、不可能となった。
仕方ないから、せっかく敷いた全国へのレールは
才能の無い僕自身がそのレールに乗ることとなり、
たいした成績も出せず引退・・・
そんな彼も仕事では一人前の自動車板金職人になり
そしてかわいい嫁さんをもらい、更にはマイホームを新築する。
師匠としては本当にうれしい限りである。
きっと、今日の豪雨はその師匠に成り代わった、
うれし涙なんだなーって思った(笑)