流行(流れ行くもの)
基礎の墨だし作業。
トランシットを使って正確な線(通り)出す。
ラーメン屋さんのそばにあるこの建物。
築20年。僕が36歳の時に設計した。
外壁はタイルを印刷したサイディングではなく本物のタイル貼り。
自分で作って言うのも変だけど今見ても全然素敵だ。
新興住宅街のこの地区は、築浅の住宅や新築中の現場もいっぱいある。
たまたまなのか流行りなのか、
そのほとんどが和風、洋風どこの国籍のデザインにも属さない
のぺっとして無愛想なキュービック型の無国籍な建物だ。
あの家たちも、この建物のように20年経っても美しく存在しているのだろうか。。
北見と緯度の近いカナダやスウェーデンの住宅に
平らな屋根はかなり少ないと思う。
そして必ずと言っていいほど煙突がある。
南北に長ーーい日本において、
内地の建築をパクることは危険な予感。
この家のように20年が経過しても
国籍のある流行りにとらわれないデザインの家をみて
「懐かしいなぁ。。20年前流行ったよねー」
と言われることは無いと思う。
外観、素材、内装、色、窓からの景色、街並みとの調和。
いろいろ考えて作った家は住む人だけでなく見る者も魅了しますね。
「高い家だろうなあ。」より「いい家だなぁ
♪」と思える家がある街が増えて欲しいですね。
こんにちはー。
海外の都市によっては、屋根や壁の材質や色を規制する景観規定がありますが、日本においてはほんの一部の地域でしか規定がありません。
頼みの綱は地元の特性をよく知る工務店や設計事務所のモラルとなりますが、地域を知らない全国区のハウスメーカーや内地の有名ビルダーのパクリ建築が多く、なんとも残念な町並みに。まぁ、仕方ないですね。