建売か注文住宅か。。。

エボ築8年。
「賃貸と持ち家、どっちがいい?」
もうこのテーマは飽き飽き。僕も書いたけど、もう結果は見えた。インフレ時代に突入して、不動産は「持つ」が最強。賃貸は物価スライドで家賃が上がり続ける。老後に年金暮らしで家賃払い続けるって、、、考えただけでゾッとする。持ち家が正解。ここまではもういいだろう。
じゃあ何を買うか。都会なら分譲マンションもあるけど、北見にはほぼない。となると建売か、注文住宅か。この二択だ。
が、、しかし。。どうもまだまだ世間では「建売=格下、注文住宅=格上」みたいな平成の感覚の人が多い。
今の時代。僕はそう思ってない。
僕が注文住宅の仕事から撤退して3年が過ぎた。年齢もあるし色々あって辞めたけど、一つ結構厄介な問題があった。今だから話せるかなって感じ。
情報過多の問題。
スマホが普及してSNSをみんながやるようになって、もう十年以上経った。それ以前は情報が少なかったから、お客様はプロの言うことをしっかり聞いてくれた。僕たちが「ここはこうした方がいいですよ」と言えば「じゃあお願いします」と。プロの経験と知識が、ちゃんと価値を持っていた時代だ。
ところがインターネットとSNSがそれを壊した。各メーカーのポジショントーク、嘘だらけの情報、、、そりゃお客様がわからなくなるのは当然だよ。
僕は撤退する十年くらい前から、お客様の言ってることを否定から入るような嫌な奴になっていた。本当は嫌な奴になんかなりたくない。でも「いつかわかってくれるだろう」と信じてた。そして、わかってくれるだろうと思えるお客様にだけ、それを提供してきた。
でもそんなこと誰にでもできるとは思わない。
しかもまだ施主を相手にしてるうちはいい。親兄弟が出てくる。「貴方のタメを思って言うのよ!」と、余計な心配をして口を出していい家をつくる邪魔をしてくる。
本当に施主の親御さんとは何度大喧嘩したことか、、、本当にストレスそのものだった。いいものを作るって、こんなに大変なのかと。地獄のようなエピソードは今度書くとして、まぁいろいろありました。
で、今のほとんどの注文住宅は何かっていうと、施主が裸の王様になる住宅だ。
「素敵ですね」「かしこまりました」「いいですね」。その言葉に囲まれて、お客様は最高の家を建ててると思い込む。営業が受注したら工務に丸投げ。工務の部長は現場に丸投げ。地獄のバケツリレー。このバケツリレーの面白いところは、なみなみと注がれたバケツを途中でコップ一杯でも飲み込んで、、自分の頭で咀嚼して次に渡すならいい。でも現実にはメールでポンとなみなみのまま渡す。次のやつもポンと渡す。最後にバケツを受け取った人間が全部ババを引く。
しかもバケツはなみなみでも途中でこぼれるんだよね。伝言ゲームだから。施主が来て「営業の○○さんに言ったことと違うんですけど」って、、、それを言われるのは最後にバケツを受けた工務の末端。更には関係ない下請けの職人。現場のテンションダダ下がり。
当然「売れ売れ」と夜な夜な営業会議で、クソうるさい上司に恫喝されている営業はもう次の案件追いかけてる(笑)
「今だけ、金だけ、自分だけ」
もう、、売れれば何でもありの思考停止の世界。施主の人生なんて知ったこっちゃない。
それだけじゃない。注文住宅は決めることが山ほどある。フローリングは何にする、キッチンは何にする、洗面は何にする、玄関ドアはどれにする、、、。
本当にいいデザインってのはトータルデザインだ。僕くらいのプロになると部材じゃなくて暮らしそのものをデザインする。
でも現実は「屋根どうしますか」「キッチンどれにしますか」って一個一個カタログ見て、その日の気分で決めさせる。こんなんでいい家ができるわけない。おまけに打ち合わせに同席してる営業は「素敵ですね」しか言わない。だってめんどくさいもん。「それ失敗してますね」なんて誰が言いたい?そしてショールームから施主が立ち去った後「プププ、、ダサーー」って。。
ネットで調べまくって、今だとAIにまで聞きまくって、周り巻き込みまくって、末端の大工や電気屋にまで迷惑かけて、、、それが注文住宅と呼べるなら、まぁそれはそれでいいのかもしれないけどね。

もう時代は変わった。
SNSがあり、AIがある。だからこそ「注文住宅の時代」と言いたいところだけど、、、
これからは建売の時代。もっと言えば、注文住宅を建てるだけの知識とセンスとメンタルを持っている供給側が、もういない。僕はそう思ってる。
写真のように何もない更地の時点で考え抜いて、窓のど真ん中に素敵な木を写すなんて出来る奴はもういない。。
買う側の賢さという意味でも建売が上で、注文住宅が下。そんな時代がもう目の前まで来てる。
建売を劣等感を持った形で売ろうとしてる業者がまだいるけど、それは違う。建売こそがお客様に対する最高の住宅の提供だとすら思ってる。
ただし建売には越えなきゃいけない壁がある。供給側がキャッシュを持っていない限り成立しない。誰が住むかわからない家のために土地を買って家を建てる。口座に数百万しかないような地域の工務店にはできない芸当だ。注文住宅は紙一枚が形になってすぐキャッシュが入る。リスクがない。建売はその逆。先にキャッシュが出ていく。だからこそ建売を建てられる業者は限られてくる。
じゃあどんな建売を買えばいいのか。。。
や、、待て中古住宅を買って、なんちゃらそっくりさんとか、、得じゃないの?
その話はまた次回。









