ばかおやじ能登半島の旅 最終日 門前編

輪島市から約20キロ離れた門前町に行く。道中は何とも素敵な風景で、ここには大好きな高橋まゆみ先生の世界がリアルに残っている。
門前町の入り口に差し掛かったとたん、いきなり崩れそうな倉庫を発見。町の細いメインストリート脇の建物は、壁が落ちていたり瓦が無くなっていたりでビックリ。。そして空き地の目立つこと、、、、ここは隣同士が肩を寄せ合って建物が密集していたはずなのに、相当の建物が全壊したみたい。
それにしてもこの町は何と時間がゆったりと流れている所なんだろうか、、、お年寄りが手押し車を押しながら狭い車道の真ん中を歩いていても、車の方が遠慮して、十分に気を使いながらゆっくりと避けて行く感じ。車より人間が偉いのは、あたり前の法則ではあるが、忘れかけていた自分に反省。。とりあえずお腹が減ったので、有名おそば屋さんで休憩。細めで腰のある麺は凄くおいしかった。打ちたての麺はそば粉のいい香りがした。

間も無いのでサッサと退散し、總持寺に行く。約700年前に建てられたお寺であるが、長い歴史の中でも恐らくこんな大きな地震は無かったと思え、あちらこちらが壊れており、修復作業も行われていた。お寺の横にあるお土産屋さんの奥さんに色々と話をしたり。昨日のレースには凄く行きたかったらしく、お店で山から聞こえるエンジンの音に、わくわくしていたとの事で、ばかおやじレーサーに会えた事に感激していた。俳優の織田裕二さんが以前このレースに出場したときのフィーバーぶりは凄かったらしい。。織田さんと全然違ってどうもすみません。

地震の時は最初にドカンと縦に揺れ、その後大きな横揺れが続いたとの事、近くにある高さ3メートル弱の公衆トイレの横の直径70センチほどの鋳鉄製のマンホールの蓋が、最初の縦のドカンでトイレの屋根の上まで飛んでいったというのだからビックリ仰天。確かにお寺の被害は結構あるのだが、衝撃を想像するに、よくぞここまで耐えたというのが実感。どうやら基礎になる石の組み方が非常に高度な技術で複雑に組まれているらしく、昔の人の技術は本当に凄いと思ったり。。何事も基礎が大事。
ここにずっといたいところだけど、そろそろ空港に行かねばという事で、後ろ髪を引かれる思いで門前をあとにした。途中で立ち並ぶ仮設住宅を発見、、、ここの住人の大半がお年寄りであり、2年以内には退去しなければならないとの事。一人暮らしのお年寄りが多いこの街で、新築できる人は多いとは思えず、少し心が痛む。。贅沢三昧の一体自分は何をやっているのだろーか、、今日は反省のしっぱなし、、、はぁ~、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

能登空港に向かう道中も日本むかし話の風景は続く、、、何せひねくれているので、カーナビの指示は無視して、野生の勘で「空港は多分あっち」と山間部を走る。そこで見つけた小さな集落に目が止まる。地震でやられたお蔵の屋根の修理を行っていた。早速突撃インタビュー、、、蔵は「浮き屋根?」という構造で、建物の壁と屋根との間に通気性を考慮した隙間があり屋根と壁がきちんと接合していない構造らしい、そのためか地震の衝撃で独立している屋根だけ落っこちたみたい。。
瓦職人さんに質問攻めの北海道の工務店のばかおやじを見つけて、建物の住人らしきおばあちゃんが何処からかやってきた。。「あんた、何でそんなに瓦が珍しいの?」という質問に、断水の町からやってきた事を説明するが、伝わっただろーか。。母屋は築百数十年という事で、ビックリ。。素敵な縁側に座ってのひとときは思い出深いものとなった。

無事能登空港に到着、、、ここから羽田で乗り換えて女満別に19時35分到着。。実はこの間にも面白い事があったのだけど、おねいちゃんネタなので今回は自粛したい気分なので書きません。。
地震・雷・火事・断水ということわざ?がありますが、災害の中でも突然やってくる最も恐ろしい地震を少しは勉強できたと思う。そして少しでも丈夫な家を建てなければと改めて思った。北見だって明日、、いや、、今、、地震がやってくるかもしれません。だって歴史の紐を解いてみても何百年も大きな地震の無かった能登でさえ来たのだから。。断水でさえアレだけうろたえてしまったわが町に、もし起こったらどうなってしまうのだろーか。。

何百年も平和で古き良き日本がたくさん残っているこんなに素敵な町で起きた地震。そして最近では現代の象徴の新潟の原発の真下で起きた地震。地球号は何故ここに災害をもたらしたのだろーか。。日本中の人たちに何かを気付かせたいシグナルなのでしょうかね。。

団塊の世代をはじめとする、お金の使い道に困っている皆さん。能登は非常に良いところです。魚がおいしくて、優しい「人」がたくさんいます。
インターネットやテレビやそして携帯電話のありえない普及は、人から「会話」というものを奪い去ってしまいました。今、人は会話に飢えていると自分は思っています。実際飢えていないと思っていた自分も、見失いそうだった事を気付かせていただきました。能登にはハイテクは少なめでそこには会話があります。
どうか義援金を払うつもりで是非能登に出かけてみてください。そしてその町でお金をたくさん使ってください。何卒よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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