※重要 北見の住宅建築事情
お店の方は毎年恒例の冬期間の休業も明け本日からぼちぼちオープンしています。
今年は雪融けが早くて3月初旬からかなりのお客様が休業中と知らずお越しになってました。申し訳ありません。意外と開店するとお客様が来なかったりして(笑)ご来店の際マスクや手の消毒の他に、こちらで用意した白手袋を履いていただいてのお買い物していただいてますのでご協力をよろしくお願いします。昨年もたまに自分の手袋を持参している方いらっしゃいましたが、本末転倒なのでお店の手袋に履き替えてくださいよろしくお願いします。
キッチンが家と無事合体しました。どんどんかわいい家になって行きますよー♪
そう言えばここ数年北見の住宅建築事情がヤバい事になっていますので、これから建てようと思っている方の参考になればと思い、少しだけ現状を書き留めておこうと思います。
まず一番目はご存じ「職人不足」です。職人とは大工だけではありません。基礎、足場、屋根、左官、水道、電気、内装。全ての現場で働く人が大変深刻な人手不足になっています。実際には基礎工事業者が見つからず、いつになっても着工できず、楽しみだったマイホームが残念な事に契約を解除せざる負えない状況になった事実もちらほら。もちろん北見の話です。基礎工事業者の不足は30年前から変わりませんが、ここに来て深刻を超え、もう北見の建築数のキャパを完全に超えました。業者さんに聞いても「出来ないのは普通に断るしかない」という事。なので元請けの電話にわざと出ないなんて事も普通にある。
ま、基礎工事だけではなく、足場工事なんてもうそれは・・・、、昔はビルダーが自社で足場を掛けるのは当たり前でしたが安全基準も厳しくなり、今では外注がスタンダードです。しかし、、このエリアに足場の施工業者は1社です。職人さんも10人に満たないくらい・・、、それでこのエリアの足場をカバーしているという超綱渡りです。当然新築だけではなく、塗り替えとかリホームも全部ですからね。例えば今施工しているエボの現場の足場の施工は正月明けの1/8でしたが、調べると予約を入れたのは前の年の10/27でした。それでも予約から最短年明けという。笑うしかない状況です。勿論その時点で基礎工事が終わっていなければ足場はかかりません。まるで現場管理は予言者か超能力者じゃないと務まりませんね(笑)ま、エボホームは最悪ポンコツ足場を持っているので自分で掛るし、基礎工事もエボの社員大工が作ります。ま、なんとななる。
ということで基礎工事がいつ終わるか予定が経たないと当然足場は予約できません。しかし基礎工事業者にいくら電話しても居留守。そして肝心の大工も外注ですから頼まなきゃいけないのに・・・居ない・・そもそもいつから建てれるか予定もわからない状況じゃ外注大工に頼むことも出来ない。。こんな感じで屋根屋、電気屋、水道屋と延々と同じ問題でつまずく。家になりませんね。建っている数は減る一方の北見ですが、職人の減り方がそれに増して減っています。もう、住宅業界は「何棟受注」するかではなく「何棟完工」出来るかが勝負です。素敵なオフィスとパソコンと笑顔の接客で家は建ちません。契約書にサインしても入居するまで安心できないのが今のリアルな事情です。
そしてもっと深刻な第2番目の大問題が起きています。こっちの方が今日の話より更にヤバい。その話は次にでも書こうかなぁ。
現場の勝手口。左官屋さんの超絶綺麗な仕事。
もう付き合い始めて35年近くなる左官屋さんの社長も、モルタル外壁だ、白樺だ、僕の仕事だけは面倒な事も引き受けてくれる。ありがたい。家は何十人もの職人さんは勿論、配送の人や最後に掃除する美装の人まで全ての人が手を抜かず作ることで良い家が完成する。僕や大工だけが作っているわけではありません。そのことを知ってください。
夕飯は今話題の機内食。
思った以上に旨くてビックリ。味は若干濃いめなのが北海道人には特に合うかも。