モールディング

下町ロケット。
面白かったです。
このドラマで出てくる
「技術」とか「ものづくり」とか。
非常に共感できた気がする。
僕も「ものづくり」が大好きです。

何故か？

自分が作ったものが
人の役に立ち、そして喜ばれ
ラッキーなことにお金までもらえて
更には感謝され、、、
時には尊敬されることもある。
こんな割のいい仕事はほかには無い気が・・
僕の作ったオンリーワンのものを
不幸にも気に入ってしまい
それがどうしても欲しけりゃ
多少変なおっさんでも
僕に頼むしかないわけだしねー

最近のビルダー経営者は
真っ白のワイシャツに
真っ黒の革靴
そして傷一つない真っ白な手。
そんなイメージだと思う。
もう、モノなんて作れないだろうし
作る気もないんだろうな。。
残念だ。
そして、建材メーカーのカタログから選んだ
既製品建材を組み合わせ家ができる。
工場も技術も職人も必要なくて
一見効率よく感じますが、
誰でもできるつくり方だし
デザインも似てくるから
他社とは大変な競争に・・・
競争から抜け出そうとやることは、
ただ一つ・・・
建て主さんのご機嫌取りだ。
要はお姫様、お殿様扱い・・・
だから結末は、ど素人の建て主さんの
言いなりの家を作る。
当然ど素人の言いなりだから
摩訶不思議な家になる・・・
ど素人に逆らわないで
作ったわけだから
は当然数年後に不具合が起こる
で、、
建て主さんに恨まれる。。
両者とも不幸な感じかなぁ。

まぁ空想話だけど・・・
全く不思議な時代になったものです。

ということで作業場でガサゴソと・・
玄関ドアの額縁作りを。
外国製のドアは日本製と
作る価値観が違い・・・
(僕は外国の価値観に賛成です！)
説明するの面倒だけど
要するに額縁が必要になるんです。

サーモウッドという
腐食に抜群に強い木です。
当然最初からまっすぐな木なんてありませんから
まずはまっすぐにします。

オーバーな絵ですが
こう言う理屈です。

まずは図の一番の部分を削ります。
手押しカンナ。危険です。
実際この機械で10年くらい前に
大工の人差し指が
バランバランに飛びました。

そして2番の部分を削ります。
当然ですが、1番2番とも同じ作業を繰り返して
木の4面とも平らに削ります。

今度は様々な
木を削る刃を組み合わせて、
木に模様を施します。
刃の組み合わせで
模様は無限大。
ただ、仕上がりの模様が
頭で想像できるようになのるには
経験が必要です。

刃を垂直テーブルルーターに装着し削ります。
今回は2種類の刃で削ります。
一回目。

高回転の刃の上で
木材を手で押し付けて削るので
とっても気持ち悪いです。

一回目の削ったもの。

二回目。
手の押し付け加減や
木を送る加減が悪いと
削った表面がガタガタになり
失敗となります。
その場合は、一番からやり直しです。

出来上がりーー。
たかが額縁。。
でも、売ってません。
洗面の鏡の額縁や、
その他いろんな場面で
この技術は使います。

あ！
かなり危険な作業なので
良い子の皆さんは
マネしないでくださいねー

あー、楽しかった♪