1分でわかる変動か固定か。
永遠のテーマとも言えるこの話題。
住宅ローンの金利について。
固定金利にした方がいい人は、、
金融動向や日銀の発表を常にチェックせず、適切に対応できない人は変動を選ぶべきではなく固定にすべきと思います。
・投資や金融商品に対する理解が浅い
・金利やローンの仕組みを理解していない
・保険や税金の仕組みを知らない
変動金利にした方がいい人は、、
・常に金融の動向をチェックしていて経済に詳しく、余裕を持って返済できる人。
・借入金の5倍以上の収入がある人。例3,000万円のローンで世帯年収700万円以上の余裕がある人。
(収入を合算の場合、結婚後10年以内に離婚する夫婦は全体の約47.5%というデータも参考に。)
・急激な金利変動にも対応できる現預金や金融資産を持つ人。
・退職金や親の財産の贈与を受けられる見込みがある人。
そもそも住宅ローンは博打では無いのです。不確実な未来に賭けるのではなく、確実に返済できる計画を立てることが重要で、固定金利なら返済額が変わらず、家計管理がしやすい。特に長期間の返済を考えるなら、金利上昇時のリスクを避けることが賢明ですし、安定した生活を守るためにも、多くの人にとって固定金利の方が安心できる選択といえると僕は考えます。
以上でどちらかを選べばよいかと思います。1分経ちました、、おわり(笑)
ここから先は単なる能書きなので暇な人のみ読んでください。
円安と物価上昇、金利上昇の可能性、、
コロナ禍には1ドル=110円前後だった為替が、現在では155円前後まで上昇しており、この部分だけを見ても約1.4倍の円安が進んでいます。為替の影響を受ける輸入物価も同様に1.4倍となり、生活コストの上昇が避けられない状況です。
さらに、日本は30年以上にわたるデフレの影響で海外との価格差が拡大しており、代表的な指標としてよく用いられる「ビッグマック指数」においても、日本の価格はアメリカのほぼ半額という水準にあります。こうした状況を踏まえると、今後、急激な物価上昇が進む可能性は非常に高いと考えられます。
このようなインフレ圧力に対して、政府・日銀が取る政策の一つが政策金利の引き上げです。金利が上昇すれば、変動金利型の住宅ローンにも直接影響を与えるため、借入金利の上昇が予想されます。今後10年以内に金利が下がる要素はほとんど見当たらず、むしろ上昇していく可能性が高いと考えるべきです。
また政府は膨大な借金を抱えており、借金を希釈するためにもインフレ方向に持って行きたいのではと考えるのが自然かもしれません。ただ、インフレになることで金利も上がり利払いも増えるので石破さんも大変だなぁって思います。
金融業というビジネス、、
銀行は、日本銀行などの他の金融機関から資金を調達し、それを貸し出す「また貸し」のビジネスモデルを基盤としています。住宅ローンにおいて、金融機関が変動金利を勧める傾向にあるのは、将来的な金利変動によるリスクを回避できるためです。変動金利であれば、市場金利の変動に応じて貸出金利も変わるため、金融機関側のリスクが低減します。一方で、固定金利の場合、金利が上昇すると金融機関がその差額を負担することになり、利益を損なうリスクが生じます。
また、「フラット35」で知られる住宅金融支援機構は、国土交通省や金融庁と連携し、全国の金融機関を通じて住宅ローンを提供しています。ただし、フラット35は金融機関が独自に提供する商品ではなく、単なる代理業務として取り扱われるものです。そのため、銀行員の立場で考えれば、上司に怒られない金融商品の選択として、悪い意味ではなく自然に自社で取り扱う商品の変動金利をお客様に勧める流れになると言えるでしょう。
ローンのシュミレーション。
ざっくり現在の住宅ローンの金利は
変動金利0.5%固定金利2.0%です。
3000万円借り入れ、35年払いの月々の支払いは
変動77,875円0.5%
固定99,378円2.0%
これが5年後に変動金利が更に1%上がった場合。
変動金利ローンの一般的なルールの125%と5年ルールを用いて
当初0.5、1年後0.75、2年後1.0、3年後1.25、4年後1.5と合計1%上がった場合の5年後の月々の支払い
90,856円
まだ大丈夫なんて思っていられるメンタルの人はいいのでしょうが、この時点で普通の人は「これ以上金利が上がったらどうしよう・・・」と思うのではないでしょうか。
あくまで予測ですが、変動が1.5%になれば固定は3.5%くらいになっていると思われます。
さて、、じゃあ慌てて5年後変動から固定に借り換えましょうか?
残金は26,326,036円
固定金利3.5% 30年払い
月々118,216円
になります。
要は変動を使う人は借りた5年後77,875円だった支払いが118,216円になるリスクに耐えられるかと言う事ですね。
更に当然ながら金利が上昇していれば確実に物価も上がっています。その分あなたの賃金が追い付いているかも考慮したほうが良いかと思いますし、災害、パンデミック、戦争など地政学的リスクにより急激な金利上昇などもいつ起こるか分かりません。
あ、金利さがったら固定ローンは大損しますけど。安心を買うという感じですかね。。
以上を踏まえて長期にわたり返済する住宅ローンを借りる人は参考にしてください。