圧迫感。それなんの感?
作業場。壁と床を見切る「巾木」と天井と壁を見切る「台輪」を塗装しています。塗料は安全性の高いプラネットカラー。エボホームの仕様は道産のとど松を使用して、巾木は特注で高さをわざと低くして40ミリにします。少しでも巾木が低い事で天井が高く見える錯覚をするという涙ぐましい努力(笑)天井なんて低けりゃ低いほど容積が減り冷暖房費が安くなり、建物そのものが低くなることで耐震性も有利になります。人間は馬じゃあるまいし立って過ごすわけではない(笑)あとは寸法が間延びしないことで部屋の壁や外観も黄金比が整い、心が落ち着きカッコよく見えるという事もあるかも。
「圧迫感がぁ~」「解放感がぁ~」という言葉を聞きますが、僕はその言葉を聞くと「それなんだ?」と笑いそうになります。あなたの感じ方まで知らんわ。気持ちいい空間を味わっていただくためのデザインテクニックは天井高くすりゃ得られるほど簡単じゃないです。ちなみに日本人のDNAには押入れのような秘密基地や茶室のように狭い空間で心が落ち着き、米国の豪邸に見るようなシャンデリア付きで天井が高く、だだっ広い空間では心が落ち着かないというデータがあります。きっとこんな感じかなぁ、開放感があり圧迫感の無い家は。。
10年位前に弊社で軽のワンボックスでキャンピングカーをデザイン・製作し大ブレイクしましたが、結構な解放感でしたよ(笑)
塗料が乾燥したら束ねて現場へ。