灯油170円、、本格シーズンになれば200円、、補助金止まるとチーズバーガー。。

中東情勢の悪化が一向に収まらず、灯油の値段がとんでもないことになっています。
10月の北見で、すでに1リットル170円前後。灯油は毎年シーズンに入れば値上がりするものですから、ここで止まるということはないでしょう。
AIの試算では、補助金を入れても200円を超える可能性は十分あるそうです。
補助金止められたら、240円。。。1リッターでマックチーズ1個、、、
僕が住宅のエネルギーを本気で考えるようになったのは、2011年の3.11がきっかけだった。福島の原発事故があって、泊原発が止まって、北海道は今もオンボロ火力発電に頼りきりです。
泊の再稼働も話題になっているが、ラピダスが本格的に動き出せば電力需要はさらに増えるわけで、火力に頼る以上、当然燃料が上がれば電気代も上がる。
かといって灯油も高い。太陽光や風力も万能ではないし、寒冷地用エアコンやヒートポンプだって、北見では故障すれば札幌から修理業者が来るような話だ。
その点、薪ストーブは構造が単純で、そう簡単には壊れない。停電しても使えるし、災害のときには料理だってできる。ていうか暖かさの質が圧倒的に違う。
なので2013年から、エボホームでは薪ストーブを標準装備にした。いや、標準装備っていうよりは、「薪ストーブをつけないなら、うちでは家を建てません」と宣言した。
面倒くさい、薪代が高い、臭い、バカじゃないのか。。散々言われました(笑)。
エボホームのかわいい家は好きだけど薪ストーブは嫌だ、という人もいたはずです。それはそれで別に自由です。考え方は人それぞれですから。ただ僕は、自分の考えを曲げてまで家を建てるつもりはなかった。それだけ。
あれから13年。イランをめぐる中東情勢で、エネルギーの値段がまた大きく揺れています。当時笑っていた人たちは、今のこの状況をどう見ているんでしょうかね。。
ところで薪ストーブって高いのか?
エボホームの最終バージョン住宅、2×8工法で33坪の2階建て、天井高は1階2.2m、2階2.1m。この家を北見市内に建てて24時間25℃に保つとして、灯油だけで暖房したらどうなるかをAIに計算させてみたら、ひと冬で約1,500リットルという答えが出ました。なんとマックチーズ1500個分かも知れない(笑)
灯油160円なら年間24万円、今の170円なら25万5千円、200円になれば30万円です。
ところが実際のエボホームのオーナーさんは、平均するとナラ薪2コンテナと灯油300リットルくらいで冬を越しています。

※グラフは灯油160円で計算。灯油のみはAIによる試算、薪との併用はオーナーさんの使用実態を参考にしたものです。設備費や維持費は含んでいません。
灯油160円で比べても、その差は年間66,600円。170円なら78,600円、200円なら114,600円にもなります。
しかもこれは、薪の側がいちばん高い燃料代を払った場合の話です。エボホームが薪を確保して、24か月乾燥させて、トラックで家まで配達する。
全部お任せで、この金額なんです。
実際には、オーナーさんの半分以上が薪の一部か全部を自分たちで調達しています。自分で買って、運んで、割って、乾かす。中には休日の運動がてら薪を割って、燃料代がほとんどタダという人までいます。薪は自立すればするほど安くなるんですよ。
うちはエコナンチャラだから関係ない、、と思っている方はこちらをご覧ください。
あ、、やっぱ見ない方がいいかも。。

しかし薪にも問題が。。
僕は既に老人です。あと1〜2年もすれば、薪の配達や乾燥など管理はきつくなると思います(既にきつい)。だからオーナーさんには少しでも自立してほしい。とはいえ、誰もが薪を調達できるわけではないし、今元気な人だっていずれは歳を取り自分での調達が困難になる日は必ず来ます。
そこで今年から、人工薪「ブリケット」の試験販売を始めました(エボホームの薪ストーブオーナーさんのみ)。おがくずなどを高圧で圧縮した、乾燥済みの薪です。値段は1kg100円。既に僕はふたシーズン(前シーズンは1月から全量)ブリケットを焚きましたが、ナラ薪と比べても、暖房費はそう大きく変わらない感じです。
乾燥していない薪のようにタールが出ないし、臭いで近所に迷惑かけない。煤もかなり少ない。灰も少ない。保管場所が狭くて済む。まだまだ書ききれない良さがあります。
今は僕が配達しますが、2〜3年後には春にまとめて予約してもらい、エボホームの指定場所にストックしておいて、各自で持ち帰ってもらう仕組みにしたいと考えています。乗用車に積める量に小分けしておけば、特別なトラックもいりません。自分で薪を割れなくなっても、薪ストーブを使い続けられるようにするためです。それすらできなくなったら、もう灯油ストーブに頼るしかありません。
十数年前に僕が薪ストーブにこだわったのは、炎がきれいだからというだけじゃありません。北見の冬のエネルギー確保は、死活問題だからこそ人任せにしない家を建てたかった。 その意味が、やっと今になって少しずつ伝わる時代になってきた気がします。
ただ、、、今さら薪ストーブをつけたいと言われても、僕はもう年寄りなので取り付け工事は無理です(笑)。









